おすすめの仮設トイレ製造・販売・レンタル業者を紹介します！

仮設トイレについての解説を始める前に、まずは仮設トイレについてのイメージをチェックしておきましょう。当サイトでは仮設トイレを利用したときの感想や不快だと思う理由について、アンケート調査を実施しました。導入する際の参考になるはずなので、ぜひ確認してみてください。

まず「仮設トイレを利用したときの感想についてあてはまるものを教えてください。」という質問をしたところ、結果は以下のようになりました。

第1位は「どちらかと言えば不快だった」でした。やはり仮設トイレに対しては不快だという風に感じてしまう人が多いようです。

第2位は「不快だった」でした。どちらかと言えばというよりも明確に不快だったと感じてしまった人もある程度いるようですね。

第3位は「どちらかと言えば快適だった」でした。仮設トイレのなかには快適さにこだわられているものも存在するからか、快適さを感じる人も少しいることがうかがえます。

続いて「あなたにとって仮設トイレで不快だと思う理由は何ですか？（複数回答可）」と聞いたところ、結果は以下のようになりました。

第1位は「くさい」でした。臭いはどうしても仮設トイレを使用するときには気になってしまいますよね。仮設トイレによってはたくさんの水が流れるなどの工夫によって臭いが発生しにくくなっているものもあるので、そういったタイプを設置すると利用者の不快感を軽減できるでしょう。

第2位は「汚い」でした。一般的なトイレと同じく、汚れも不快感を高めてしまうポイントのひとつとなります。その点についても光触媒によるコーティングなど独自の企業努力によって対策されているタイプが存在するので、ぜひ探してみてください。

第3位は「せまい」でした。せまさも仮設トイレに関しては問題となりやすい部分です。その部分についても、しっかりと広さを確保している仮設トイレがあるので、そういったタイプの設置を検討しましょう。

そのほかでは「衛生的でないと思う」「仮設だから水が出ない流れないので不便」「手洗いが無いことが多い」「足が悪いので和式はつらい」「虫が多い。他の利用者の使い方が汚過ぎて使用できないほど汚れていることが大半。」といった点が大変だったと感じている人がいるようでした。

以上がアンケートの結果となります。次の見出しでは「「汚い」「くさい」だけじゃない！近年の仮設トイレ事情」を見ていきましょう。

仮設トイレというと「汚い」「くさい」といった、マイナスのイメージを持たれがちです。実際にそのような仮設トイレを使用して不快な思いをした経験から、できる限り使用を避けているという方も少なくないでしょう。ここでは、そんな仮設トイレの重要性や、快適なトイレのためのさまざまな取り組みについてご紹介します。

利用者の健康を守る仮設トイレの重要性

建設現場やイベントなどはもちろん、災害が起きた場合に避難所などでも使用されている仮設トイレ。これまでの仮設トイレといえば、汚くてくさい、暗いなどの理由から、あまり進んで利用したいと思えるようなものではないと感じている方も少なくなかったはずです。

なかには、仮設トイレの使用を避けたいからとトイレに行くこと自体を減らすことを考え、食事や水分をとらない、量を減らすという悪循環を繰り返してしまう方もいます。しかし食事や水分の摂取を控えると、体に必要な栄養や水を補うことができず、体力が低下して体調を崩してしまったり、脱水症状やエコノミークラス症候群を発症してしまったりという危険性も潜んでいます。

だからこそ、仮設トイレはどのような場所に設置する場合でも、誰もが安心して利用できるものでなければならないのです。

快適なトイレのための取り組み

仮設トイレについてのさまざまな問題は以前から指摘されており、それを改善するための取り組みも行われています。2016年には国土交通省が、「洋式便器」「水洗機能」「できるだけ臭いがしない構造」「照明」などの機能を設けた、男女ともに快適に使用できる仮設トイレのことを「快適トイレ」と定めました。

仮設トイレの製造や販売を行っている業者は、その基準に従った、より快適な仮設トイレの開発や販売をスタートさせているのです。なかでも仮設トイレが利用しにくい大きな原因であった和式を、洋式化させることには各企業力を入れています。2020年度には出荷されている仮設トイレの約70％が洋式トイレを占め、これまでよりも利用しやすい仮設トイレの数が増えているといえるでしょう。

快適トイレとは

快適トイレとは、国土交通省が定めた既定のもと、通常のトイレよりも使用者の快適さや利便性を重視したトイレのことです。

とくに仮設トイレと比べて、より快適で清潔、女性にも配慮された安全な環境を提供します。たとえば、長時間のイベントや建設現場などで使用されることが多く、短期間の利用であっても快適さが求められます。

快適トイレの特徴は、単に便座や設備が整っているだけではありません。外見の美しさや清潔さに加え、使用後に気になる臭いや汚れを減らす工夫も重要です。快適トイレは、利用者が不便を感じず、長時間でもストレスなく使用できるように設計されています。

快適トイレの機能

快適トイレを設置する際、必ず備えておくべき機能や備品があります。これらの機能は、利用者の満足度を高めるために欠かせない要素です。

まず、清潔さを保つために、水洗機能が完備されていることは必須です。「洋式便座」「し尿処理装置もしくは簡易水洗を含めた水洗機能」「便座除菌シートなどの衛生用品」が必須機能です。汚れが残ることを避けるためにも、優れた水洗設備が求められます。

また「臭い逆流防止機能」で、臭いや湿気がこもることを防ぎ、清潔な環境を維持する必要があります。とくに夏場などの暑い時期に重要であり、利用者が快適に感じるための大事な要素です。

セキュリティ対策のための「簡単に開かない施錠機能」「電源なしの場合でも使える照明設備」も求められている条件です。

また、快適トイレは男女共に利便性の高いトイレであるため「衣類などを掛けるフックもしくは荷物置き場設備（耐荷重5kg以上）」「男女別の分かりやすい表示（現場に男女がいる場合）」「入口の目隠しの設置、入口が目立たないような配置の工夫（男女別トイレ間も含める）」「サニタリーボックス（女性用トイレのみ）」「鏡付きの洗面台」「便座除菌シートなどの衛生用品」なども義務付けられています。

快適トイレを設置するメリット

快適トイレを設置することには、さまざまなメリットがあります。とくに仮設トイレと比較して、いくつかの大きな利点があるのです。

利用者の満足度向上

快適トイレは、利用者の快適さを最優先に考えています。清潔で使いやすい設備が整っているため、長時間の利用でも快適に過ごせるのです。工事現場などで長時間トイレを利用する場合、快適な環境が整っていると、作業員の満足度が高くなります。

女性に対する安心感

快適トイレでは、衛生面にも重点を置いています。洗面台やサニタリーボックスの設置などの機能が整っていることで、女性がトイレを使用する際の不快感や細菌感染のリスクを減らすことができます。

また、セキュリティ面でも女性にとって安心できる条件が整っているため、女性の建設業への就業の定着率をあげることも予想されています。

多様なニーズに対応可能

快適トイレは、使用者の多様なニーズに応じてカスタマイズ可能です。たとえば、車椅子を使用している方や子ども連れの方のために、バリアフリー設計や広めの個室を用意することができます。こうした配慮が行き届いた快適トイレは、誰でも使いやすい環境を提供します。

仮設トイレといっても、じつはいくつかの種類に分かれており、それぞれメリットやデメリットがあります。ここでは洗浄方式の違いごとにご紹介するので、求めているシチュエーションにどのタイプが適しているのかをチェックしてみてください。

非水洗式タイプ

非水洗式の仮説トレイは、いわゆる「ボットントイレ」と呼ばれるタイプです。排泄物を流さず、タンクに溜めていくのが大きな特徴で、定期的に排泄物を汲み取る必要があります。

非水洗式のメリットとしては、水道工事や電源が不要であることから価格が安く抑えられることが挙げられます。そのため水道や電気が使用できない場所や避難所でも、すぐに設置することができるでしょう。

ただし、排泄物が溜まり続けていくため悪臭がするという点は大きなデメリットです。また衛生面での不安を感じたり、とくに夏場は虫が湧きやすいことなどから、利用を避けたいという方もいるでしょう。さらに軽量で持ち運びには便利ですが、転倒防止対策が必要であるため、地面が安定しない場所などにはあまり向いていません。

ポンプ式軽水洗タイプ

ポンプ式軽水洗の仮設トイレは、少量の水を給水タンクから汲み上げて流すタイプで「ペダル式」「フットポンプ式」と呼ばれることもあります。排泄物は便槽に溜まっていくため、定期的に汲み取る必要があります。

ポンプ式軽水洗トイレのメリットは、給水工事と排水管工事が不要で、比較的安価に素早く設置できることです。またタンクの水を使用するため、水道設備がない場所でも簡易的な水洗トイレを利用することができるのもメリットだといえるでしょう。

ただしポンプ式軽水洗トイレは、排泄物と同時に洗浄に使用する水も便槽に溜まっていくため、非水洗式よりも頻繁に汲み取りが必要です。また水洗トイレと比べると臭いや衛生面での不安を感じる方もいるでしょう。

簡易水洗タイプ

簡易水洗トイレは、タンクに貯めた水で排泄物を流すタイプのトイレです。水洗タイプよりも少ない水で流す簡易的なもので、流した排泄物は便槽に溜まるため汲み取りが必要です。

汲み取り式ですが、トイレの部分は水洗タイプとほぼ同じであるため、非水洗式のトイレに比べて臭いが大幅に抑えられるというメリットがあります。また低コストで大量設置が可能であることから、イベントや避難所など人が多く訪れる場所に導入しやすいでしょう。

ただしタンクに溜まった排泄物は定期的に汲み取りが必要であるため、その手間や費用がかかってしまうというデメリットもあります。

水洗式（本水洗）タイプ

水洗式タイプは、一般の家庭用トイレと同じように利用できる仮設トイレです。下水環境がある場所なら設置することができ、汲み取りの必要がないのが大きな特徴です。

水洗式の一番のメリットは、非常に衛生的であることです。排泄物が溜まらないので臭いや虫の発生などのリスクが少なく、仮設トイレならではの不安を感じることがありません。誰もが安心して利用できるトイレとして、さまざまな場所への設置が広まっています。

ただし設置には給水工事と排水管工事が必要であるため、多少時間がかかること、コストが高くなってしまうことなどのデメリットもあります。また凍結すると利用できないため、寒冷地などへの設置には注意が必要です。

バイオトイレ

バイオトイレは、水を使わないのが大きな特徴のトイレです。仕組みとしては、便器の下に「おがくず」や「木チップ」などを敷き詰めて排泄します。排泄物は微生物が分解してくれるため、上下水が不要で汲み取りの必要もありません。

そんなバイオトイレの大きなメリットは、ほぼ無臭の状態を保つことができる点です。そのため水道工事ができない場所でも、たいへん衛生的に利用できるのが魅力です。実際に、海沿いで洗浄槽を設置できない工場などで広く利用されています。

ただしバイオトイレは電源が必要であり、簡易水洗タイプに比べると割高であるというデメリットがあります。また微生物の処理能力に応じて使用制限をしなければならないケースもあるので、その点を理解したうえで設置する必要があるでしょう。

仮設トイレを導入する際に気になるポイントのひとつとして、費用があります。ここではレンタルと購入に分け、洗浄方式ごとの相場費用をご紹介します。これから設置を検討している方はぜひチェックしてみてください。

レンタルの場合

レンタルの場合は設置料金が洗浄方式によって大きく変わります。1か月のレンタル相場は下記のようになっています。

レンタルは購入に比べて安く感じる方もいるかもしれませんが、設置する期間が長くなるほどレンタルの方が割高になっていきます。一時利用の場合はレンタルがお得ですが、長期的に設置する場合は購入した方がよいでしょう。

購入の場合

購入も洗浄方式やタイプによって値段の差が大きくなっています。洗浄方式ごとの価格は下記をご確認ください。

また、購入時の設置費用は洗浄方式ごとに多少変わりますが、おおむね30万円前後が相場です。設置費用もあわせて確認し、適したタイプのトイレを設置しましょう。

仮設トイレはさまざまな種類が販売・レンタルされているため、どれを設置すればよいかわからないと悩む方もいるでしょう。そんな方のために、ここでは仮設トイレを選ぶときにチェックしたいポイントをご紹介します。

場所に合ったタイプを選ぶ

仮設トイレを設置する場合は、まずその場所に合ったタイプであるかどうかを確認することが重要です。タイプによって工事の方法も異なるため、広さだけで判断するのではなく、その工事が可能であるかも必ずチェックしましょう。

また、すでにご紹介している、洗浄方式ごとのメリット・デメリットについても理解したうえで選ぶことも大切です。ほかにも、自由に移動させたい場合は車載タイプもあるため、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

衛生面や臭い対策を確認

これまでの仮設トイレにあったマイナスイメージを払拭するためには、衛生面や臭い対策に優れた仮設トイレを選ぶこともポイントです。洋式便座、水洗機能、照明、2重ロックなど、男女関係なく快適に安心して利用できるトイレを設置することで、利用者の満足度も高まります。

一般的に汲み取りが必要な簡易水洗トイレや非水洗トイレは、臭いが発生する可能性が高く衛生面で不安を感じる方が多いです。反対に水洗式のトイレやバイオトイレは臭いの発生を抑えて衛生的でもあるので、その点を考慮して仮設トイレ選びをするのがおすすめです。

汲み取り式の場合は便槽の容量にも注意

汲み取り式の仮設トイレを選ぶ際には、便槽の容量にも注意が必要です。便槽とは排泄物を溜めておく部分のことで、容量が少ないと頻繁に汲み取り作業が必要になってしまいます。その分時間的にも費用的にもコストがかかるため、とくに使用する人数が多く頻度も高い場合は、容量が大きいトイレを選択するのがおすすめです。

一般的な汲み取り式仮設トイレの場合、容量が310L～330Lであれば多い方だといえます。ただしなかには、450Lなどさらにタンク容量の多いトイレを発売しているケースもあるので、ぜひチェックしてみましょう。

仮設トイレを導入し、運用する場合の流れについてご紹介します。とくに初めて仮設トイレの導入を検討している方は、ぜひ流れをチェックして、スムーズに導入できるように準備しましょう。

問い合わせ・見積もり・相談

まずは仮設トイレの製造や設置ができる業者を探して、問い合わせをしましょう。問い合わせ後は担当者によるヒアリングなどが行われ、適した仮設トイレや解決したい悩みに合わせた仮設トイレの提案が行われます。

気になるものがあれば見積もりをして、設置に必要な費用や工事期間などを必ずチェックしましょう。見積もりの内容に納得できれば、正式に契約を結びます。

運搬・工事

契約が締結したら、その内容に基づいて仮設トイレの運搬と設置工事や水道工事が行われます。必要な工事やその内容については、契約前に確認しておきましょう。水道工事がある場合は工事期間が長めになる可能性があるので、設置したい時期に合わせて導入できるよう、早めに相談しておくのがおすすめです。

またレンタルの場合は、使用期間が決まっており、使用期間が終了したらすみやかに仮設トイレの撤去工事が行われます。撤去工事まで一貫対応してくれる業者に依頼すると、スムーズに完了し余計なコストを抑えられるでしょう。

汲み取りや日々の清掃、メンテナンス

汲み取り式の仮設トイレを設置する場合、汲み取りや日々の清掃、メンテナンスについても詳しく知っておかなければなりません。ここでは汲み取りの詳細やタイミング、かかる費用の目安などについてもチェックしましょう。

まず汲み取りは、各自治体が許可した、一般廃棄物収集運搬業許可業者（許可区分＝汚泥）が行います。届出の方法などについては各自治体で異なるため、まずは自治体に確認しましょう。汲み取りのタイミングに決まりはありませんが、一般的に4人～5人で使用している場合、1か月に1度の汲み取りが目安です。

また汲み取りを依頼する場合は自治体によって定められた料金が発生します。料金は1世帯ごとや1人あたりで計算する自治体もあれば、汲み取る量で計算している自治体もあります。目安として1か月1人あたり300円～500円ほどに設定されているようですが、詳しくは自治体にお問い合わせください。

汲み取り式は衛生面や臭いが気になりやすいため、普段から便器やトイレ内の壁、床などを掃除して清潔に保つことも大切です。

トイレは人の健康にも影響する重要性の高い設備であるため、仮設トイレであっても誰もが気持ちよく安心して使えることが重要なポイントです。ぜひそのようなトイレを製造、販売している仮設トイレ業者を利用し、利用者の健康を守りましょう。まずは気になる業者に問い合わせをして、見積もりや設計などをしてもらったうえで信頼できる業者を選んでください。