会社名 | 正和電工 株式会社 |
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住所 | 北海道旭川市工業団地1条1丁目3番2号 |
電話番号 | 0166-39-7611 |
正和電工は、1974年に照明器具の卸問屋として設立され、現在は少数精鋭の研究開発型企業として、バイオトイレ「バイオラックス」を中心に環境問題に取り組んでいます。ここでは、正和電工のバイオトイレに関する革新的な技術や、その社会的貢献についてくわしくご紹介します。
「バイオトイレ」で環境問題に挑戦
正和電工が開発したバイオトイレ「バイオラックス」は、水を一切使用しない独自の技術を持つトイレであり、その環境保全への貢献が注目されています。従来の水洗トイレとは異なり、バイオラックスはオガクズを使って排泄物を蒸発・分解する仕組みを採用しています。
このオガクズは、特別な微生物や菌を使わないため、維持管理が容易であり、コスト削減にもつながります。また、オガクズの撹拌には正和電工が独自に開発したスクリューを使用し、加温装置もすべて特注品で作られており、技術の高さが感じられます。
無電源仕様と災害時の活用
バイオラックスの特徴として、電力を使わない無電源仕様のモデルも存在しています。これは、手や足でオガクズを撹拌する仕組みになっており、電力供給が困難な場所や災害時に大いに役立ちます。
この仕様により、バイオラックスは災害時の仮設トイレとしても非常に有効で、被災地での使用実績も評価されています。
用途に応じた機種選択と多様な設置場所
バイオラックスは、処理能力の違いによって複数の機種がラインナップされています。そのため、個人住宅から大規模な商業施設、さらには災害時の仮設トイレまで、用途に応じて適切なモデルを選択できる柔軟性があり、あらゆる環境での使用が可能です。
持続可能な社会に貢献する技術
正和電工が開発したバイオトイレ「バイオラックス」は、持続可能な社会の実現を目指し、水を使用しない革新的な技術で貢献しています。
バイオラックスの最大の特徴は、水資源を節約できる点にあり、とくに水が不足している地域や下水道が整備されていない場所での使用に非常に適しています。
さらに、災害時には下水道や水道の供給が途絶えることがありますが、バイオラックスはそのような環境でも機能するため、災害対策としても有効です。
技術認定と受賞実績
正和電工のバイオトイレは、国土交通省からの技術認定や、環境省のETV登録を受けるなど、国内外でその技術力が高く評価されています。これまでに数多くの賞を受賞し、その信頼性が実証されています。
とくに、国際的な目標であるSDGsのゴール6「安全な水とトイレを世界中に」を達成するための重要な技術として、バイオラックスは多くの国で普及が進んでおり、環境問題への対応としても注目を集めています。
循環型社会への貢献
バイオラックスで使用されたオガクズは、処理後に有機肥料として再利用することができるため、資源の再利用を促進し、循環型社会の形成に貢献します。
この技術により、環境への負担を軽減しながらも、持続可能なライフスタイルの実現が可能となります。正和電工の技術は、環境保全だけではなく、社会的な責任を果たすことで、新しいトイレ文化を築き上げています。
法的課題をクリアした革新性
正和電工が開発したバイオトイレは、建築基準法上の課題を克服し、下水道処理区域内でも設置可能となりました。この法的認可は、2021年に国土交通省が実施したバイオトイレの運用状況に関する調査を基に、地方自治体や関係機関に対する技術的助言が行われた結果です。
これにより、従来の水洗便所や汲み取り便所に加えて、バイオトイレが第三の選択肢として正式に認められたことになります。この認可により、バイオトイレはますます多くの場所で導入される可能性が高まりました。
災害時におけるバイオトイレの重要性
とくに注目すべき点は、災害時におけるバイオトイレの役割です。災害によって下水道や水道設備が破損した際、水を必要としないバイオトイレは、迅速に機能を維持できるため、衛生管理や生活環境の維持に大きく貢献します。
このため、災害対策の一環として、仮設住宅や避難所などにバイオトイレが設置されることが推奨されています。
都市部での普及と新しいトイレ文化の可能性
さらに、都市部の高層ビルやマンションの各階にバイオトイレを設置するという新しいアイデアも現実的になっています。
下水道が不要なバイオトイレは、設置場所に制約がなく、また環境負荷を減らすため、持続可能な都市づくりの一環として注目されています。
このように、正和電工のバイオトイレは、社会のニーズに応じた革新的なトイレソリューションとして、今後の未来を支える重要な技術となっていくでしょう。
まとめ
正和電工のバイオトイレ「バイオラックス」は、水を使わず、オガクズを利用して排泄物を処理するという、画期的かつ環境にやさしい技術を備えています。特別な微生物を必要とせず、維持管理が簡単なため、日常使用はもちろん、災害時や水資源が限られている地域でも大きな役割を果たします。また、電力を使わない無電源仕様のモデルは、非常時にも利用可能で、環境負荷を軽減しながら、衛生環境の維持に貢献します。さらに、正和電工のバイオトイレは、国土交通省や環境省からの認定を受け、下水道が整備されていない場所や下水道処理区域内でも設置可能となっており、今後の普及が一層期待されています。持続可能な社会を目指すこの技術は、正和電工の少数精鋭の研究開発によって生み出され、今後も世界中での活躍が期待される重要な技術です。