
近年ではさまざまな現場で、男女ともに使いやすい快適トイレの導入が進んでいます。快適トイレとは、国土交通省が定めた標準仕様を備えた仮説トイレのことです。今回の記事では、快適トイレに認定される基準について解説します。また、快適トイレを導入するメリットについても説明します。快適トイレの導入を検討中の方は参考にしてください。
快適トイレ認定とは?その背景と目的
快適トイレとは、国土交通省が定めた基準を満たした仮設トイレのことです。
まずは快適トイレが認定された背景や目的について説明します。
労働環境改善のために導入
近年ではさまざまな職場で、ワーク・ライフ・バランスや女性活躍を推進する動きが広がっています。
国土交通省でも、建設業界が女性も働きやすい環境になるように整備を進めてきました。建設現場は男性が多いイメージがありますが、実際には女性技術者も活躍しています。しかし、建設現場のトイレは女性には使いづらく、女性技術者たちから不満の声が上がっていました。
そこで国土交通省は、男女ともに快適に使用できるようにトイレ環境の改善に取り組みました。そして平成28年8月には標準仕様を発表し、標準仕様を満たしたトイレは快適トイレと名付けられました。
土木工事現場では快適トイレを原則化
快適トイレは、男性も女性も働きやすい労働環境を目指して導入されました。
国土交通省は平成28年10月1日以降に入札手続きする土木工事に対して、快適トイレの利用を原則化しました。そのため、現在では多数の建設現場で快適トイレが使用されています。
また、快適トイレは建設業だけでなく、さまざまな現場で活用されています。自然災害の避難所でも被災者が安心して過ごせるように快適トイレが導入されています。
快適トイレ認定ステッカー
特定非営利活動法人日本トイレ研究所は、快適トイレの普及を推進している組織です。
東京に拠点をもち、仮設トイレの質的向上を目的として活動しています。日本トイレ研究所は国土交通省が定める標準仕様を満たしている仮設トイレを、快適トイレとして認定しています。そして、快適トイレとして認定された仮設トイレには、認定ステッカーを発行しています。
国土交通省が定める快適トイレの基準とは?
快適トイレの認証は、高耐久かつ高耐性である証です。
そのため、仮説トイレであっても通常の水洗トイレと同じように安心して使える仕様になっています。ここでは国土交通省が定める快適トイレの基準について具体的に説明します。
快適トイレとして求められる機能6つ
快適トイレは、衛生的な機能を備えている必要があります。
まず、快適トイレは洋式便器であることが求められています。ただし、和式便器から洋式に変更するユニットを活用して洋式便器として使用する場合なども対象に含まれます。次に、水洗および簡易水洗機能が求められています。
また、便器から発生する不快な臭いを防ぐため、臭い逆流防止機能も必要です。仮設トイレを利用していると、外からドアを開けられないか不安に感じる人もいます。そこで、外側から簡単に開かない施錠機能が求められています。さらに、仮設トイレ内に照明設備が必要とされています。
電源が確保できない建設現場も多いため、電源なくても照明が利用できる工夫されている状態が理想です。そして、衣類やヘルメットをかけるためのフック、または荷物を置くための棚が必要です。耐荷重は5kg以上とされています。
付属品として備えるべきもの5つ
女性用のトイレを設置する場合は、男女別の明確な表示をドアなどに掲示する必要があります。
また、入り口部分がフェンスやパーテーションなどで隠されていることが求められます。フェンスやパーテーションがあると、トイレに出入りする様子が周囲からは見えにくくなるので防犯面で安心です。さらに、女性用トイレには、必ずサニタリーボックスを設置する必要があります。
そこほかにも、鏡と手洗器の洗面台を設置しなければなりません。そして、便座除菌クリーナーなども必要です。除菌のための製品は感染症対策としても大切であり、備え付け以外の品でも構いません。
推奨されている仕様や付属品6つ
快適トイレとして推奨されている便房内寸法は、900✕900mm以上とされています。
また、擬音装置があるとプライバシーが守られるので、安心して利用できます。さらに、着替え台があると利用者が服を着替える際に便利でしょう。ほかには、フラッパー機能や、し尿タンク用防臭剤などの臭気対策機能を複数備えていることが望ましいとされています。
それらの機能により、トイレの不快な臭いを気にせず利用できます。また、窓や空調設備などの温度調整が可能な設備も求められます。トイレットペーパー予備などを置ける小物置き場もあるとよいとされています。
快適トイレ導入のメリットとその効果
快適トイレを導入すると、男性も女性もトイレを利用しやすくなります。
職場のトイレが快適になれば、働く人のストレスが軽減されます。近年は人手不足といわれているものの、職場環境が改善されることで若手人材などの人材確保が期待できます。
また、イベント会場や屋外施設に快適トイレを設置すると、利用者の満足度が向上します。体の不自由な人や子ども連れなど、さまざまな人が安心してトイレを利用できることは大きなメリットです。
快適トイレ認定製品を紹介
近年ではメーカーが工夫をこらし、多数の快適トイレ認定製品を提供しています。
ここでは株式会社BSKが提供している快適トイレの製品3つの特徴について紹介します。
デザイン性と快適性を両立させたビューティースカーレット
ビューティースカーレットシリーズは、BSKのトップセラー商品です。
仮設トイレ業界で唯一グッドデザイン賞を受賞しました。他社とは比較できないほどの圧倒的な快適性や耐久性、そしてデザイン性を備えており、利用者からも好評です。明るい天井パネルと広々とした清潔な室内空間を実現している点が特徴です。
これまでに多数のイベント会場や工事現場で活用されています。バリエーション豊富なので、さまざまな設置環境に対応できます。
環境にやさしいバイオトイレ
バイオトイレは、バイオの力を活用した快適トイレです。
バイオチップに含まれる微生物が、約12時間で排泄物を水と炭酸ガスへとスムーズに分解します。夜間は仮設トイレが利用されない時間帯なので、分解がもっとも活発な時間帯です。排せつ物が分解された翌朝には、また快適にトイレを使用できます。
処理槽内は温度、湿度が調整されています。また、完全自動制御仕様のため、30分に1回かくはんを繰り返して排泄物を分解しています。そのため、バイオチップの量が増える心配もありません。長時間使用されないときも自動散水、温度調節がされます。
いやな臭いも大幅に抑えられ、設置場所の近隣住民が不快な思いをしないように配慮されています。くみ取り作業が不要で、なおかつ環境に優しい便利な快適トイレです。
快適性と利便性を備えたコンパクトトイレ
コンパクトイレはトラックに積んだまま使用できる車載タイプの仮設トイレです。
コンパクトサイズでありながら便利な仕様を備えています。独自のトリプル防臭機能によって、トイレ独特の不快な臭いをシャットアウトしています。また、洋便器にはフラッパー付きの防臭板を採用しています。
まとめ
本記事ではは快適トイレ認定について解説しました。仮設トイレは汚くて狭いとイメージされることが多いですが、近年では大幅に性能が向上しています。また、快適トイレはさまざまな現場で活用されています。メーカー各社が快適トイレを提供しており、各製品に特徴があります。カラーバリエーションも豊富で、デザイン性にも特徴があります。仮設トイレを設置する現場の特徴や使用者のニーズに応じて、最適な製品を見つけましょう。