会社名 | コトヒラ工業株式会社 |
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住所 | 長野県東御市滋野乙1320 |
電話番号 | 0268-63-0001 |
コトヒラ工業は、高い技術力と最新設備により、設計から生産まで一貫体制を実現しているメーカーです。なかでも仮設トイレにおいては、強みを最大限に発揮した製品を提供しています。この記事では、コトヒラ工業のバイオトイレの特徴についてくわしく解説しているので参考にしてください。
コトヒラの「バイオトイレ」の特長
コトヒラ工業は、高い技術力により、さまざまな製品を開発・生産している設備メーカーです。クリーンルーム機器、小型集塵機、電解水関連機器、実験研究用機器など、衛生関連設備に特化することで強みを発揮しています。
なかでも、コトヒラ工業で注目すべきなのがバイオトイレです。バイオトイレは、微生物の力で排泄物を分解するトイレであり、下水道が整備されていない場所にトイレを設置したい場合などに魅力的な製品です。
水を使用しない
コトヒラのバイオトイレの最大の特徴は、水を一切使用しない点です。従来のトイレは、大量の水を使って排泄物を流しますが、バイオトイレは自然界や排泄物自体に存在する微生物の力を借りて、排泄物を水と炭酸ガスに分解して処理します。
微生物の増殖を促進するために使用される母材には、杉から作られたバイオチップが使われており、このチップが排泄物の分解を効率的に進める役割を果たしています。この方法により、下水につなげられない場所での使用にとどまらず、水資源を節約でき、環境への負荷を大幅に軽減できるのが魅力です。
汲み取り不要
コトヒラのバイオトイレは、汲み取り作業が必要ありません。微生物が排泄物をわずか24時間で分解し、その後に発生する炭酸ガスと余剰水分は蒸発して大気中に放出されます。したがって、従来のトイレで必要だった汲み取り作業が一切不要であるため、使用者にとって非常に便利です。
においがない
バイオトイレの大きなメリットは、いやな臭いがほとんど発生しない点です。これは、コンピューターにより微生物の生息環境の水分、温度、酸素を自動制御し、微生物の活発な活動を促進することで、臭気の発生を効果的に抑制しています。利用者は、においの少ない快適な環境でトイレを使用できるでしょう。
国土交通省の「快適トイレ」の基準をクリア
コトヒラ工業が開発・生産する仮設トイレは、国土交通省が定める快適トイレの基準をクリアしています。
快適トイレとは
快適トイレとは、建設現場で働く男女が快適に使用できる仮設トイレを目指し、国土交通省が定めた快適に使用できるトイレのことです。2016年に快適トイレの標準仕様が公表されました。
この基準では、とくに女性作業者が増えている現状を踏まえ、使いやすさと快適さを追求しています。快適トイレには、洋式便座や照明設備、施錠付きドアなど、基本的な快適機能をしっかりと備えています。
さらに、女性に配慮した設計として、着替え台や小物置き、鏡付き洗面台も装備し、着替えや化粧直しなどの、さまざまなニーズにも応えられる仕様です。
さらに機能を付加
コトヒラ工業のバイオトイレは、国土交通省が定める快適トイレで求められる仕様に加え、微生物の力を利用した処理方法を採用しています。これにより、汲み取り作業など、従来の仮設トイレの欠点を克服し、より清潔で快適な環境を提供しています。
車載タイプも用意
コトヒラ工業は、軽トラックに搭載可能な車載型の仮設トイレもラインアップに加えており、移動が必要な現場でも迅速に対応できる柔軟性を持っています。これにより、工事現場やイベント会場など、さまざまな現場のニーズにも応えられるでしょう。
快適バイオトイレの構造
ここでは、コトヒラ工業が提供するバイオトイレの構造に注目してみましょう。
構造
バイオトイレの外郭は、非密閉性ながら屋外用防滴構造を採用しており、多少の雨などであれば対応可能です。材質は、耐久性を重視したSUS304などのステンレスや亜鉛メッキ銅版が使用されています。
また、再生木材も使用されており、環境への配慮も忘れていません。バイオトイレで特徴的な消化槽には、非水洗型の洋式便座が搭載されており、便座は陶器製を採用、清潔さが保たれています。
消化槽の容量は200リットルで、内部には120リットルのバイオチップが充填され、微生物による効率よい分解を促進しているのが最大の特徴です。微生物による分解により、1日最大70回、週に420回の使用が可能です。
また、PLC制御による自動運転システムによる安定した稼働を実現。運転中の音も60dB以下に抑えられており、周辺環境にも配慮した設計が施されています。
感知機能
バイオトイレの室内灯には、LED電球が使用されており、人の動きを感知すると自動で点灯します。また、使用禁止灯や状態表示灯が設置されており、状態を一目で確認可能です。
とくに、使用回数のオーバーや機械トラブルが発生した際には、赤いランプが点灯・点滅し、水分補給が必要な場合にも、赤いランプが点滅して通知してくれます。
漏電遮断機や温度過昇防止装置、攪拌過負荷自動停止装置が搭載されており、万が一のトラブルにも対応可能です。
まとめ
コトヒラ工業のバイオトイレは、高い技術と環境負荷低減を兼ね備えた仮設トイレです。微生物による分解方式を採用することで、水・汲み取り不要かつ臭気を抑えられるなど、快適な使用環境を提供しています。また、耐久性のある素材や安全装置の導入により、長期間にわたって安心して使用できることも大きな魅力です。さらに、国土交通省の快適トイレの仕様を満たしているため、女性も安心して使用できるでしょう。コトヒラ工業のバイオトイレは、使用者が快適に使える、建設現場での理想的な選択肢といえるでしょう。